三弦橋。2015年2月上旬、夕張市シューパロ湖にて。
【三弦橋(さんげんきょう)】
正式名称は下夕張森林鉄道夕張岳線第一号橋梁。
1958年(昭和33年)に完成した、三弦トラスと呼ばれる国内唯一にして世界的にも希少な鉄道橋です。
夕張岳山麓から切り出された木材の輸送に活躍しましたが、伐木輸送が鉄道からトラックへと切替えられて1963年(昭和38年)には森林鉄道夕張岳線が廃止されたために、橋の完成から僅か5年で使われなくなりました。
それから51年の時が流れた2014年3月、夕張シューパロダムの試験湛水開始によりダムの底に水没することになりました。
【参考】
三弦橋 – Wikipedia
第5回 橋の一生|わたしたちのしごと|株式会社 東京鐵骨橋梁
写真は2015年2月に一時的に貯水位低下に伴って姿を現した時に行って撮らせていただきました。
今後は、数年に一度の渇水期に三弦橋の姿を見ることができるそうです。
この時の湖面は半分凍っていて半分水面が出ているという微妙な状況。
星と一緒に撮ったら綺麗かなと思い夜間に行ったのですが、周辺の照明が思いの外に強力で、星撮りには適してませんでした・・・😅
ここにもキタキツネが。(というか、夕張あたりはキタキツネだらけです。)
後ろの建物はダムの管理棟。
「シューパロ」って格好良い響きだと思いますが、語源はやはりアイヌ語で、「本当の」を意味する「シ」と「鉱泉の湧出する所」を意味し夕張の語源となった「ユーパロ」の合成であり「夕張川本流」を意味するそうです。
📷 EOS 5DMarkII / EF16-35mm F4L IS USM