地震後の札幌の様子です。
最初に誤解の無いように申し上げますと、別に被災者ぶりたくてこの記事を書くわけでありません。
実際、北海道はごく一部を除いて直接被害はほとんど無く、私の家でも被害らしい被害はありませんでした。
しかし、その直後の大停電で、いかに我々の生活が電気に依存しているかを思い知らされました。
道路も線路もほとんど無事なのに、物流が完全にストップしてしまったわけですから。
そのときの備忘録も兼ねて、思ったことを書いてみました。
コンビニ(ファミリマート)ではレジの会計待ちの行列が店外にまで。
買い物カゴや商品を持って店外に一度出て並ぶという、珍しい光景に。
最近はキャッシュレス社会だの、QR決済だのといった話題が持て囃されていますが、一度災害が起きたら現金以外は無力です。
今回、コンビニは停電の中でも営業を続けていましたが、受け付けてくれたのは現金だけでした。
クレジットカードもATMも機能停止。
震災前にある程度の現金を下ろしてなかった人は大変だったと思います。
よく、
「日本はキャッシュレス化が遅れている」
「中国はみんなキャッシュレス決済だ。中国人は現金を持ち歩かない。」
などと言われてますが、社会が完全キャッシュレス化してしまうと災害に対して非常に脆くなると思います。
今後のキャッシュレス化の流れは止められないと思いますが、やはり現金の重要性も忘れてはいけないなと感じました。
今後のイノベーションが進んで、災害が起きても絶対に機能停止しないキャッシュレス決済システムが開発されれば話はまた別ですが。
キャッシュレス化を推進している企業や組織には、そこまで見据えていってほしいです。
とは言え、今回の停電はせいぜい2,3日。
もし一週間以上続いていたら、手持ちの現金では足りなくなっていたはず。
最初の2,3日を乗り切るには現金は有効だけど、それ以上になるとキャッシュレス化でも大差なくて、国や自治体からの配給・支援を待つしか無いということになるでしょうか。
ちなみにアメリカはクレジットカード社会なのでキャッシュレス化しているのですが、いざとなるとスーパーマーケット等ではチェック(小切手)で買い物できるのですよね。
私がアメリカに住んでいた時も、たまにチェックで買い物している人を見かけました。
レジのところで、小切手帳に金額とサインを書いて渡すだけです。
これだと停電時でも機能しそうです。
しかし中国のように現金に信用が無くてQR決済が普及してしまったところでは、災害時や大規模停電時にはどうなってしまうのでしょうね。
おそらく学校の連絡網が機能してなかったからだと思いますが、コンビニやスーパーにこのような張り紙がしてありました。
一部の学校のコンクリート塀の周囲には立入規制がされてましたが、これはもしかしたら地震前からだったかも。
地震から8日後の9月14日現在、乳製品が品薄なこと以外は、だいたい震災前の水準まで物流が回復してきたと思います。
📷 iPhone8